香りと癒し

香りによって、一瞬で気分がリフレッシュしたり、リラックスしたりするのはなぜでしょうか?

 

香りの刺激が、脳に伝わるまでの時間は0.2秒以下と言われています。
痛みなどの刺激が、脳に伝わるまでの時間が、約0.9秒です。
いかに香りの伝わる速度が速いかわかります。
それは嗅覚が人間の生存本能に関わっているからです。

人間の持つ、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚の、いわゆる「五感」の中で、嗅覚は生物が生きるために必要な感覚であり、進化段階の早期に発達した感覚だと考えられています。
五感からの刺激を感じているのが、脳の中の大脳辺縁系と呼ばれる部位です。
嗅覚以外の情報は、一旦脳の表面の大脳新皮質に到達し、そこから大脳辺縁系に伝わりますが、嗅覚だけは、大脳辺縁系に直結しています。

この大脳辺縁系は、快・不快・恐怖などの情動、食欲などの本能、記憶や自律神経活動を司っており、匂いの信号を、脳の各部に伝える組織などが含まれます。
何の香りかわからなくても、忘れていた記憶が蘇ったり、快・不快の感情が起こったり、リフレッシュして元気になったりするのは、嗅覚が大脳辺縁系に直結し、体の働きを調整するためだと考えられています。

今、芽吹きの時を迎えています。
自然の中にある植物の香りは、深い癒しの周波数を持っています。
身近に溢れている、たくさんの香りの中から、あなたが癒される香りを見つけてみませんか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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